同僚が高知に行ってきたらしく、みやげと称してジュースを配っていたのでもらってみた。味のあるラベルにごっくん馬路村というストレートなネーミングがまさに特産品という印象だ。
一口飲みながら、昔同じものをもらったことを思い出した。そのとき僕は中学生だった。高知からの転校生と仲良くなり、家に遊びに行ったときに出してもらったものだった。あの時は、ただうまいとしか思わなかった。
その後僕らは同じ女の子を好きになり、そのうちけんかをして、卒業まで2度と話すことも、遊ぶこともなかった。今どうしているのかもよく知らない。というか、昔たくさん遊んだはずなのに、何一つ思い出がない。あるのはこのジュースを飲んだ記憶と、教室で殴りあった記憶だけである。昔のことだからだろうか。今彼に会っても謝れないであろう。
それにしても、このジュースはこんなに後味が苦かったのか。
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